こんにちは、顧問の冨樫です。
前回は、嫌いな食べ物ベスト10として、「ピーマン、なすび、こんにゃく、刺身、トマト…」が登場しました。
嫌いなものは違っても、実はその理由には共通点があり、それは「命を守るために避ける味だった」というところまでお伝えしましたね。
それでもやっぱり、好きなものでなく、いろいろな味を知ってほしい、食べる楽しみを広げて欲しいと思うのが親心です。
では周囲の保護者たちはどのような方法にトライしているのでしょうか。
偏食で悩む保護者たちは、どのような方法にトライしているのか
「発達障害児の保護者の方が偏食を減らすためにトライした方法と、効果があったと答えた割合」について調べてみました。
また「その方法が一般のお子さんの偏食に対して、どの程度の効果があるのか」について生成AIが考えた結果もあわせてお伝えします。
それぞれの年齢やお子様の様子にあった方法を、ご家庭での食事作りの参考にして下さい。
1.スプーン半分以下でも食べられたらほめる
保護者の88%がトライして91%が効果ありと回答
▶生成AIは80%に効果ありと回答
2.楽しく食べることをいつも心がける
保護者の78%がトライして87%が効果ありと回答
▶生成AIは85%に効果ありと回答
3.調理方法を変えて柔らかくする
保護者の72%がトライして83%が効果ありと回答
▶生成AIは70%に効果ありと回答
4.味が混ざらないように、食べ物を別々に盛る
保護者の72%がトライして83%が効果ありと回答
▶生成AIは50%に効果ありと回答
5.食べ物を小さな一口サイズに統一して切る
保護者の78%がトライして83%に効果がありと回答
▶生成AIは70%に効果ありと回答
6.調理方法を変えて好きな味に変える
保護者の70%がトライして81%が効果ありと回答
▶生成AIは75%に効果ありと回答
7.苦手な食材も少し含めながら、一緒に調理をする
保護者の50%がトライして72%に効果ありと回答
▶生成AIは80%に効果ありと回答
8.苦手な食べ物を好きな食べ物に少しずつ混ぜていく
保護者の70%がトライして50%が効果ありと回答
▶生成AIは60%に効果ありと回答
「うちだけじゃない!」「成長したら変化する」と大きく構えよう
「偏食」を減らすための工夫として、今回上げたような方法を一つだけではなく、幾つかを組み合わせたりしてみてください。
そして、おうちで食事を作る方の負担も考えながら、取り組めそうな方法を試して下さい。
また前回お伝えしたように、免疫の弱い乳児期は苦みや酸味に敏感ですが、成長とともに鈍くなります。
コショウや苦い野菜も、大人を真似てチャレンジできたり、美味しいと感じるものが少しずつ増えていきます。
長い目で、ゆっくり成長を見守りましょう。
まずは食に興味を持つところから
小学校の中学年以上のお子さんであれば、食に関心を持てる無料のゲームアプリ『もぐもぐタウン』もおすすめです。苦手克服しながら、親子で楽しんではいかがでしょうか。
大人も楽しいですよ。
大塚製薬開発の食育ゲームアプリ
子どもたちのために、食育、健康を考えて、日々の献立を考えるのに疲れることもあるかもしれません。
どうぞそんなときには、子どもたちの好きなものを目いっぱい並べて食事を楽しもう!と決める「楽食の日」を取り入れてみてくださいね。
子どもたちのことをこうして一所懸命に考えているあなたの笑顔こそが、お子さんにとって一番大切な「心の栄養」なのですから!
冨樫 敏彦/トモデココ顧問。児童相談所勤務時に作成した「T式乳幼児発達検査」は、現在徳島市教育委員会の標準検査とされ、就学に向けた教育相談を受ける全ての児童に活用されている。みなと高等学園の創設に携わり初代校長を務めた後、徳島文理大学児童学科で教壇に立つ。現在は、徳島県教育委員会 特別支援学級運営充実検討委員会 委員長をはじめ、各委員・講師を委託されている。